◆お酒の「マリアージュ」と「ペアリング」の違い、知っていますか? 代表理事 中小企業診断士 利酒師 宮坂芳絵

ここ最近、お酒業界では、「マリアージュ」という言葉が浸透してきました。

「マリアージュ」は、ワイン用語で「料理とワインとの組み合わせや相性」のことを言います。
フランス語のマリアージュ=結婚・・つまり、料理とお酒の幸せな結婚・・とも言われます。

 

 

そしてもう一つ、最近浸透しているのが「ペアリング」という言葉。
ペアリングは、「お酒のと相性の良い食材や料理との、組み合わせ」を言います。

 

 

ふたつの言葉の意味を並べると、「同じような意味じゃない!」と思われますよね?でも、実は違うのです。(まあ、そんなに深く考える必要はないのですけど・・・)

マリアージュは、「新たな味(第三の味)が生まれる」という意味が。
ペアリングは、新たな・・というよりも、「相性の良い組み合わせ」という意味。
最近はビールや、日本酒の場面で「ペアリング」の方が浸透しているようですね。

 

 

お話しの流れで、料理との良い組み合わせと、悪い組み合わせについて少し。

日本酒の味わいは、甘味・酸味・苦味・渋味の微妙なバランスで出来上がっています。この中で、苦みは一般的にオフフレーバー(好ましくないとされる味わいや香り)につながりやすいのです。
相性が良い組み合わせは、甘味・旨味が増加し、苦味、渋味が減少する傾向が。
相性が悪い組み合わせは、苦味・渋味が増加し、旨味が減少する傾向が。

 

 

それだけではなくて、味の調和という考え方もあります。
日本酒で代表的な香りでよく、「フルーティ」という表現が使われますよね。
このフルーティにも様々なものがあって、果実系(リンゴ、バナナ、柑橘系フルーツ、パイナップル、マンゴーなど)や、花系(バラ、金木犀、ジャスミン)などがあります。
柑橘系の香りがする日本酒でお刺身を食べるなら、カボスやユズなどを少し絞るだけで、断然美味しくなります。これは、日本酒の香り成分と、食材の成分を合わせた調和。

こういうのを考えると、お酒って本当に面白いですよね。

ちなみに、最近注目のペアリングは、「和菓子×日本酒」。
このお話は、長くなってしまいそうなので、別の機会に。