◆お酒の割材について考える       代表理事 中小企業診断士 利酒師 宮坂芳絵

最近、低アルコールや、ノンアルコールテイスト飲料が活気づいています。「マクロミル」が発表している「お酒に対する意識」では、30~39歳の女性の約80%が「低アルコールのお酒を飲みたい」と回答しているデータもあり、興味深く感じました。


お酒のアルコール度数は、お酒の種類によって違いますが、ビールが5%程度、ワインが12%程度、日本酒が15%程度、焼酎が25~30%程度・・というのが基本です。最近缶で売られている女性向けのサワー類は3%程度が多く、種類も豊富で女性に人気になっています。...

先の低アルコール酒が人気なのは、お酒の飲み方の変化とも関係するようです。つまり、お酒を「酔う」ために飲むという人は少なくなってきて、「好きなお酒を酔いすぎずに楽しんでおいしくいただく」という時代になってきているのです。

 

そうなると、アルコールの強いお酒を「割って」飲むという文化も、今よりももっと広がってくると予想できます。最近は、家飲みが主流になっていますから、焼酎を1本買って、自分で自分の好きな割り方でお酒を楽しむ。日本酒では「さむらいロック(日本酒+氷+レモン)」を数年前に広げようと試みたものの、なかなか浸透しなかった・・という経緯があるのですが、そうした飲み方が広まるのは、これからかもしれません。
いずれにしても、お料理に合わせて、お酒も、割り方も変えて・・・、そんな楽しみが増えそうです。

お酒の割材には、水・お湯・炭酸・その他(お茶やジュース)など様々なものがあります。気温が上がってくると人気が高いのはやはり炭酸。

 

ところで、みなさんは割材の炭酸って、どんなものでもよいとは思っていませんよね?

実は、割材の炭酸水とそのまま飲む炭酸水(南アルプスの炭酸水など)は違います。普段生活で飲む炭酸水は、一般に炭酸が弱いことが多いのです。そのため、割材として使ったとき「あれ??炭酸消えちゃった」ということになります。そういう経験をされた方、いらっしゃるのでは?

 

 

東京で「割材」といえば、博水社のハイサワー。

ハイサワーがレモン入りの炭酸を発売したのが1980年代。その頃は、炭酸で焼酎を割るというのはあまり浸透しておらず、ハイカラなイメージだったそうです。今はすっかりおなじみになった炭酸割。歴史とともに成長してきたものなのですね。
ハイサワーの田中社長に、炭酸のお話を伺うと「炭酸を強くするには、材料費がかかるのよね。でも、割材としての炭酸は、あの“シュワ~”が大事。原価が高くなっても、強炭酸にするのは、譲れない!こだわりなのです。」とお話しくださいました。

これから、暑くなって乾杯に「ビール」の代わりに「炭酸割」そんなことを目論んでいる方、割る“お酒”だけでなく、“割材”にもこだわってみてください。
おいしさが倍増することまちがいなしです。